
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は17日、15日に実施された最高人民会議(国会に相当)の第15期代議員選挙で687人の立候補者全員が当選したと報じた。新たな代議員による会議が22日に招集される。同通信は、国家運営に当たる国務委員会の人事や、憲法改正などについて議論すると伝えた。
選挙は事実上の信任投票で、各選挙区の唯一の立候補者について賛成か反対かを示す仕組み。賛成票は99・93%で、0・07%が反対票を投じた。投票率は99・99%だった。
前回の2019年選挙では賛成票が100%だった。今回、反対票が出たことについて韓国の聯合ニュースは「名目上、住民の選択権が保障されることを示す宣伝の目的だとみられる」と分析した。
当選者名簿には、朴泰成(パク・テソン)首相や崔善姫(チェ・ソンヒ)外相、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹、金与正(ヨジョン)党総務部長らが含まれた。正恩氏の名は名簿に無く、前回に続き立候補しなかった。
2月の朝鮮労働党大会では党幹部の人事が刷新されており、最高人民会議でも世代交代が進んだとみられる。
一方、22日に招集される会議で行われる国務委員会の人事では、正恩氏が国家元首の国務委員長に再選されるとみられる。閣僚人事なども行われる模様だ。
改憲では、北朝鮮と韓国を「敵対的な二つの国家の関係」とした正恩氏の方針が、憲法に反映される可能性がある。【福岡静哉】
