
米英軍が駐留するイラク北部アルビルの基地が11日夜、イランによるとみられるドローン群の攻撃を受け、複数の米兵が負傷した。一部のドローンが防空網をすり抜けたといい、ヒーリー英国防相は12日、ロシアがイランのドローン戦術を支援しているとの見方を示した。複数の英メディアが報じた。
またフランスメディアによると、アルビル郊外の基地にも12日にドローン攻撃があり、仏軍の兵士1人が死亡し、複数の兵士が負傷した。攻撃主体は明らかになっていない。今回の中東紛争で仏軍に犠牲者が出たのは初めて。
アルビルはイラク北部クルド人自治区の中心都市。英紙テレグラフによると、攻撃された米英軍の基地は、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦にあたるクルド人治安部隊の訓練拠点。英軍の防空部隊がドローン2機を撃墜したが、複数のドローンが基地に命中した。
英軍統合作戦司令官のペリー中将は「イランは明らかにドローン戦術をロシアから学んでいる。かなり低空で飛ばしているため、より効果的になり、対処が難しくなっている」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領も11日、X(ツイッター)で「ロシアがドローンでイランを支援し始めた。防空システムでも支援しており、ミサイル支援にも乗り出すだろう」と述べていた。
ロシアを巡っては、イランに米軍の位置情報などを示す衛星画像も提供していると米メディアが報じたが、ロシアは否定しているとされる。【ロンドン福永方人】
