
宇都宮市中心部の「バンバ地区市街地再開発事業」で、現在の「MEGAドン・キホーテ宇都宮店」などが入るビルを解体し、新たにタワーマンションとホテルや商業施設からなる2棟の複合施設を建設する計画案が明らかになった。2030年度に着工し、33年度の完成を目指す。
地権者らで作る宇都宮バンバ地区市街地再開発準備組合(斎藤高蔵理事長)が5日、住民らを対象に説明会を開き、計画案を示した。
計画案によると、次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸ルートに面する約1・3ヘクタールの敷地に、2棟のビルと駐車場を整備する。
西側に建設する約200戸が入る地上26階建てのタワーマンションは高さ約100メートルで、県内有数の高層ビルとなる見込み。もう一方の商業棟は高さ約47メートルで、地下1階にスーパー、1階に商業店舗を誘致し、上層階には180~200室規模のホテルが入ることを想定している。
また、大通りとバンバ通りの角地には「バンバにぎわい公園」を整備する。総事業費は物価高騰の影響などを踏まえ精査中だが、国と市の補助金を活用する見込み。現在、テナントとして営業する「MEGAドン・キホーテ」や宇都宮餃子会「来らっせ本店」が新しい施設に入るかは未定としている。
同地区の再開発は、地権者らが11年に準備組合を設立し、検討を重ねてきた。現在の建物は、旧西武百貨店宇都宮店として営業していたが02年に撤退。その後、主要テナントとしてドン・キホーテが入店したものの、建物の老朽化が課題となっていた。
今回の事業は、LRTの西側延伸と歩調を合わせ、中心市街地の新たなにぎわい創出の核とする狙いがある。
スケジュールは、28年度に解体工事に着手し、30年度から建築工事を開始する予定。今年4月に都市計画素案の縦覧を行い、8月ごろの計画決定を目指す。
説明会には約180人が出席。斎藤理事長は「予想以上の関心の高さに責任を感じる。もう一度ここを宇都宮で一番のにぎわいの拠点にしていきたい」とあいさつ。参加者からは工事期間中の交通の影響を懸念する声などが上がった。
宇都宮市の中心市街地を巡っては、「宇都宮パルコ」跡地でのゼビオホールディングスによる拠点整備や、旧丸井跡地での優良建築物等整備事業による建て替えが進行している。相次ぐ再開発によって中心部の活性化に期待が高まっている。【松沢真美】
