世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する文部科学省の解散命令請求を巡り、東京高裁は4日、解散を命じた東京地裁決定(2025年3月)を支持し、教団側の即時抗告を棄却した。東京地裁はこれを受け、清算人として伊藤尚弁護士(67)を選任したと発表した。清算人の選任は解散に向けた最初の手続き。清算人は今後、地裁の監督を受けながら保有資産の確認や献金被害者(債権者)の確定を進める。
弁護士事務所のホームページによると、伊藤弁護士は中央大卒で、1985年に第一東京弁護士会に弁護士登録した。2013~14年に日本弁護士連合会倒産法制等検討委員会副委員長を務めたほか、仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」の民事再生事件の調査委員や、中堅のマンション販売会社「菱和ハウス」の破産管財人を務めた経験を持つ。
清算後に残った財産は教団が規則で決めた後継団体や国庫に引き継がれ、その後に宗教法人格を失い、解散となる。教団は最高裁に不服を申し立てることができ、最高裁が判断を覆せば解散に向けた手続きは停止される。【三上健太郎】
