
米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃を受け、観光地として人気の高い岐阜県高山市で、一部のホテルや旅館で外国人観光客の宿泊予約のキャンセルが出始めている。
市内中心部に残る飛驒高山の古い町並みは、世界遺産である白川郷の合掌造り集落(白川村)と並ぶ人気観光地だ。
市によると、2025年に市内を訪れ宿泊した外国人観光客は約98万人。このうち、情勢が緊迫化している中東からの観光客は約2万人だが、中東の空港などを経由して来日する欧州などの観光客は約22万人に上る。スペインや英国、イタリアなどからの個人客が多いという。
飛驒高山旅館ホテル協同組合によると、イランへの攻撃後、イスラエルからの団体客がキャンセルとなった。また、イタリアの個人客などからは「(アラブ首長国連邦の)ドバイ経由の飛行機が飛ばない」との問い合わせやキャンセルも確認されているという。
同組合の中畑稔常務理事は「高山は欧州からの観光客が多く、中東で乗り換える人も多いと聞いている。今の時点では見通しが立たず、様子を見るしかない。影響が長引かないよう早く終結してほしい」と話している。
これからの時期は、桜の開花や「春の高山祭り」など海外の観光客が多く訪れるシーズンとなるため、市内の宿泊業者や観光業者らは事態の長期化を懸念している。【稲垣洋介】
