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永瀬九段は自然な攻め 辛抱続く藤井王将 王将戦2日目午前の戦い


 藤井聡太王将(23)に永瀬拓矢九段(33)が挑み、永瀬九段の2勝1敗で迎えたALSOK杯第75期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社特別協力)の第4局は18日午前9時、和歌山市の和歌山城ホールで再開された。永瀬九段の封じ手は7五歩の突き出し。控室の検討でも挙がっていた自然な攻めの手だった。

 1日目の戦いは、永瀬九段が後手番ながら積極的に仕掛け、藤井王将は受けに回る展開に。藤井王将が5六歩と突き出した封じ手の局面で永瀬九段の桂損がほぼ確定したが、永瀬九段は読み筋とばかり12分の少考で指し手を封じた。

 再開後、藤井王将は9五飛とし、王手のラインでにらまれていた角を取った。控室では「7五同歩」以下の手順が検討されていた。永瀬九段も意外だったのか、体を揺らしながら読みふけり、なかなか次の手を着手しない。長考すること42分、6七桂成と玉頭に成り捨てた。

 対局室を離れていた藤井王将は、戻ると慎重に10分を投じて同玉と応じる。9五歩で飛車を取られると、5七玉と寄って陣形のバランスを取った。立会の稲葉陽八段は「藤井王将の指し方は一晩考えた粘りの順に見える」と話した。

 好調に攻め続ける永瀬九段は、4四歩(76手目)~4五歩~4六歩とぐいぐい歩を伸ばし、藤井王将の玉頭に迫る。

 「受けてばかりでは」と思ったのか、藤井王将は2四歩と突き出し、同歩に2三歩と垂らして相手玉の近くに嫌みをつけた。

 永瀬九段は4二に香車を据え、4筋にさらに圧力を加えた。藤井王将はたまらず4五歩と打って香車の利きを遮る。桂得だが、3歩損で歩切れになった。

 稲葉八段は「永瀬九段の4六の歩が急所に刺さっているが、藤井王将はすぐには取れず、辛抱する時間が続いている」と戦況を分析した。

 藤井王将が87手目を考慮中に午後0時半の昼食休憩に入った。残り時間は藤井王将2時間17分、永瀬九段3時間。【新土居仁昌、最上聡】

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