
部下だった女性検事に性的暴行を加えたとして、元大阪地検検事正の北川健太郎被告(66)が準強制性交等罪に問われている事件を巡って重大なハラスメントがあったとして、女性が16日、北川被告や国、当時の検察職員らに、計約8300万円の賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。
北川被告は大阪地検の検事正だった2018年9月、大阪市内の自身の官舎で、女性に性的暴行を加えたとして起訴されている。24年10月の初公判では起訴内容を認めたものの、その後に無罪を主張する方針に転じた。
女性側によると、民事訴訟では北川被告の民事上の責任を追及するほか、中傷を拡散されて、プライバシーを侵害され、名誉も傷つけられたとして当時の同僚の副検事や検察幹部らに賠償を求める。女性の公益通報に対する脅迫や口止めもあったと主張するという。
また、こうした状況を把握しながら2次被害を拡大させ、女性への配慮や支援もなかったとして、国の安全配慮義務違反も訴えるとしている。
大阪地検は「訴えが提起されたとの連絡に接していない」としている。【国本ようこ】
