
人気ロックバンド「アジアン・カンフー・ジェネレーション」(アジカン)でボーカルやギターを担当する後藤正文さんが静岡県藤枝市を拠点に設立したNPO法人「アップルビネガー音楽支援機構」が初心者の若者向けのワークショップに取り組んでいる。1日に藤枝市民会館であった第1回は、第一線で活躍するミュージシャン4人がそれぞれの楽器とボーカルのパートに分かれ、小中高生10人を指導した。受講者はステージでの演奏も行い、バンド体験を楽しんだ。【藤倉聡子】
藤枝市と共催する音楽普及事業で、対象は市在住または在学の小中高生。1日のワークショップは、フォークロックバンド「ターンテーブル・フィルムズ」の井上陽介さんがギター、アジカンのツアーにも参加しているシンガーのAchico(アチコ)さんがボーカルの講師を務めた。
ギターは3人が受講し、井上さんがチューニングやコードの押さえ方から丁寧に指導。ボーカルは5人が集まり、Achicoさんは「一度、楽器になってみて、自分の声の特徴やニュアンスをつかんで」などと優しく語りかけ、母音だけで歌う練習法などを伝授した。ドラムとベースの各パートも、プロの奏者がマンツーマンに近いぜいたくな指導を行った。レッスンの後は、受講者がアジカンのヒット曲「ソラニン」の一部をステージで演奏し、音を合わせる楽しさを体験した。
楽器などを持参する必要があるため受講者は少なかったが、市内外からの多くの見学者が訪れた。バンドを組んでいる中高生や、音楽に興味がある子どもたちのほか、音響について学んでいる高校生も。アップルビネガーのスタッフは「始まったばかりの取り組みなので、トライアンドエラーをいとわず、音楽を通した地域貢献を探っていく」と話していた。
第2回のワークショップは3月1日、藤枝市民会館で開催される。受講は藤枝市在住または在学の小中高生で申し込みが必要。見学は自由で、客席から各パートの講義を見ることもできる。詳細はアップルビネガー音楽支援機構のウェブサイト。
