
真冬の超短期決戦となった衆院選は8日投開票される。北陸地方は、7日から続く強い寒波の影響で投開票日も大雪が予想される。同じく投開票日に雪が降った2014年12月の衆院選では、北陸3県の投票率は戦後最低を記録した。投票率の行方が当落にも影響しかねないだけに、各陣営は当日の空模様にも気をもんでいる。
「大雪になると投票率が下がる恐れがある。組織票がない私にとっては、無党派層が投票してくれないと厳しい」。石川県の選挙区に出馬した新人候補は、8日の大雪予報に懸念に示す。
国政選挙では支援団体の組織票以上に、ボリュームのある無党派層の浮動票が結果に影響すると言われる。しかし、組織票は確実に投票を済ませるために期日前投票が利用されることが多いのに対し、無党派層は当日に投票する傾向があり、実際に投票するかどうかは天候に左右されがちだ。
新人候補は「石川の投票率は45%前後」と予想するが、大雪などで投票日の投票率が伸び悩めば、自身に不利に働くと受け止める。
1月25日に行われた福井県知事選でも大雪に見舞われ、投票率は過去最低の46・29%にとどまった。
福井の前職陣営幹部は「大雪の影響は少なからずある。再び大寒波になれば50%を切るのでは」と見る。支援を受ける団体の組織票に期待を寄せるが、無党派層の取り込みにも力を入れているだけに、「無党派層にはぜひ投票に行ってほしいが、当日の天候次第では減ってしまうだろう」と顔を曇らせる。
各県の選挙管理委員会も対策を進めている。石川県選管は各市町に投票所の除雪の要員や機材を準備するよう要請。金沢市選管は除雪業者に依頼する体制を整える。
投票日の荒天予想を踏まえ、各選管は期日前投票の利用も促す。期間中の寒波や積雪の影響もあり出足は鈍かったものの、後半から急増した。1月28日からの10日間の期日前投票者数は、富山18万6220人(前回同期比29・1%増)▽石川25万4371人(同26・5%増)▽福井16万7454人(同34・6%増)――といずれも増加している。【島袋太輔、萱原健一】
