
2025年に大量出没したツキノワグマをテーマにした川柳書展「~クマとの対峙(たいじ)の中で~ 暮(くら)しと野生動物を考える」が12日まで、秋田市役所の2階廊下で開かれている。市街地での出没に不安な日々を過ごした市民らの思いが込められており、主催関係者は「生活に密着した表現である川柳の奥深さを改めて知ってほしい」としている。
秋田市民らでつくる「川柳銀の笛吟社」と秋田市書道会が主催し、寄せられた約120句の中から選ばれた19句を展示。深刻な事態となったクマの出没について「戦争」と表現した句や、生活圏や人里にすみ着くことへの不安をつづる内容もあった。
同社主幹の長谷川酔月さんは「的確に時代をとらえたものも多かった。川柳を通じて野生動物の問題を見つめ直したい」としている。閲覧無料。同社への参加など、問い合わせは長谷川さん(070・5321・8636)。【工藤哲】
<展示された主な句>
能のある四つ足だから熊と書く
ワイルドな街です熊が闊歩(かっぽ)する
ノックせず小熊無邪気に納屋に入る
コロナ越え熊出没の恐怖心
挨拶(あいさつ)の第一声はクマ見だか
イノシシと熊で賑(にぎ)わう村の過疎
熊はもう知ってしまった町の味
戦争だクマとの対峙熱をおび
