
8日投開票の衆院選で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件に関わった候補らは次々に当選を確実とした。小選挙区で敗北確実となったのは現時点で1人で、裏金事件は選挙にあまり影響しなかった可能性がある。
これまでに当選確実となったのは、元経済産業相の西村康稔選対委員長代行(63)=兵庫9区=や武田良太元総務相(57)=福岡11区=ら。
西村氏は旧安倍派幹部の「5人衆」の一人で、前回2024年の衆院選で非公認となりながらも小選挙区で当選した。選挙後に自民会派入りし、党の役職にも復帰。公認を得て臨んだ今回、開票開始後、早々に当確が出た。前回は僅差で敗れ、比例復活もならなかった武田氏は、今回、8回目の当選が確実になった。
一方、小選挙区で敗北が確実となったのは大阪5区の杉田水脈氏(58)。以前から差別的言動を繰り返し、裏金事件では党役職停止6カ月の処分を受けた。24年の衆院選は比例単独での立候補を辞退。25年の参院選には比例代表で挑戦したが落選し、今回大阪5区で初めて擁立されたが、再び敗れた。
自民は前回衆院選で、裏金事件に関係した人を公認しなかったり、比例代表との重複立候補を認めなかったりしたが、今回は公認したうえで比例との重複立候補も認めた。小選挙区で敗れた候補も、今後は比例復活当選できるかが焦点になる。
前回は半数以上が落選
裏金事件に関係した前議員らのうち、自民が公認したのは43人。内訳は小選挙区38人、比例単独5人。
43人のうち前回も立候補したのは40人。前回は当選者が17人にとどまり、半数を超える23人が落選した。
高市首相の名を叫ぶ裏金候補も
東京7区から立候補した新人の丸川珠代・元五輪担当相(55)は落選した前回の雪辱を期し、選挙戦に臨んだ。
1月27日の公示日には第一声で「落選してから悔しい思いも情けない思いもしたが、皆さんと一緒に楽しく過ごし、ありがたい時間でした」と支持者への感謝を述べたうえで、「もう一度挑戦をさせていただこう、その思いでようやくここにたどり着きました」と抱負を語った。
高市早苗首相についても言及し、「どの政党が政権を取るかではありません。誰が総理大臣になるかが大事なんです。高市総理以外に日本を支えられる総理はいないと確信している」と絶叫した。
東京24区の萩生田光一幹事長代行(62)は前回守った議席を維持しようと、激しい選挙戦を展開した。このほか、東京11区の下村博文・元文部科学相(71)も返り咲きを目指した。
