
トランプ米大統領は4日、中国の習近平国家主席と電話協議した。両首脳の電話協議は昨年11月以来。トランプ氏は自身のソーシャルメディアで、貿易や軍事のほか4月に予定されるトランプ氏の訪中など「多くの重要なテーマ」が議題になったと説明した。ウクライナやイランを巡る情勢についても話し合った。一方、中国国営新華社通信によると、習氏は米国による台湾への武器売却に不満を示し、トランプ氏は「台湾問題における中国の懸念を重視している」と応じたという。
トランプ氏は「素晴らしい会談を終えた。長時間にわたり徹底的に議論した」と振り返り、「すべてが前向きだった」と強調。「中国との関係、習氏との個人的な関係は極めて良好で、この関係を維持することの重要性を両者が理解している」とした上で、「大統領の残りの任期3年間に、習氏や中国と多くの良い結果が得られると信じている」と記した。
協議では、中国による米国産の石油やガスの購入のほか、大豆の購入量拡大を含む農産物の追加購入の検討も議題になった。自身の訪中については、「とても楽しみにしている!」と期待を示した。トランプ氏は言及しなかったが、5日に失効期限を迎える米露の核軍縮合意「新戦略兵器削減条約」(新START)に関して議論した可能性もある。
一方、新華社によると、習氏は「台湾問題は中米関係の中で最重要の問題だ」と指摘。その上で米国に台湾への武器売却問題を慎重に取り扱うようにくぎを刺したという。習氏は「台湾は中国の領土で、中国は国家主権と領土保全を断固として守らなければならず、台湾を分裂させることは永遠にありえない」とも主張、台湾問題で譲らない姿勢を改めて示した。新華社によると、トランプ氏は「台湾問題における中国の懸念を重視している」と応じたという。
習氏は「中米関係を重視している」とも強調。「新しい1年、ともに中米関係という大きな船を引き続き率いて荒波を通り抜けていきたい」などと述べた。【ワシントン松井聡、北京・畠山哲郎】
