
藤井聡太王将(23)に永瀬拓矢九段(33)が挑むALSOK杯第75期王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社特別協力、ALSOK特別協賛)の第3局が4日午前9時、東京都立川市のオーベルジュときとで再開された。永瀬九段の封じ手は、決戦を挑む3八飛だった。
前日に続いて雲一つない青空が広がる肌寒い朝を迎えた立川。永瀬九段が再開20分前に下座に着いて瞑想(めいそう)にふける。その8分後に藤井王将も対局室に入った。1日目の手順を再現した後、立会の島朗九段が封じ手を開き、「3八飛です」と読み上げた。
封じ手は4七の地点を守る5八金上か強気に攻める3八飛かとみられていた。3八飛は予想していたはずだが、藤井王将は前傾姿勢で考え込む。島九段は「一直線で攻め合うと負けそうなので、どう粘るか考えているのでしょう」。
藤井王将が歩の合駒をしてから4七馬(58手目)を指すと、永瀬九段が長考に入る。棋士を目指す奨励会員を交えた控室の検討では永瀬九段が勝てそうな手順がいくつも並ぶ。永瀬九段の方が2時間近く多く時間を残しており、島九段は「永瀬九段も考えがいがあるので、一番安全な順を考えそう」とうなった。【丸山進、武内亮】
