
衆院選が27日公示され、12日間の舌戦が幕を開けた。自民党と日本維新の会の連立、立憲民主党と公明党による中道改革連合の結成、国民民主党や参政党といった新興政党の台頭……。政局が流動化し、各地の構図も前回選から変わった。候補者たちは何を訴えるのか。
北九州市八幡西区などを含む福岡9区は、当選4回を重ねる無所属前職の緒方林太郎氏(53)に、自民の三原朝利(あさと)氏(48)、国民民主の大塚弘尊(ひろたか)氏(32)、共産の山田博敏氏(64)の3新人が挑む。前回選挙は自民が公認候補を出せず不戦敗だったが、今回は公示直前に公認を出し、2017年以来の勝利を目指す。
旧民主党出身の緒方氏は、工場が多く集積する選挙区内をくまなく回って知名度を上げ、前回は次点にダブルスコアで圧勝した。物価高の抑制などを重視し「緩やかな円高へ誘導することが重要だ」と訴える。
9区を地盤に衆院議員を8期務めた朝彦氏を叔父に持つ三原氏は、反党行為で一度は党を除名されたが、公示直前に復党が許され、党公認を得た。「高市総理の掲げる政策を全力で後押しする」と強調する。
生命保険会社社員の大塚氏は交流サイト(SNS)や街頭で「手取りが増える社会、生活が豊かになったと実感できる社会を実現していく」と呼びかける。
山田氏は消費税一律5%や憲法9条順守など反戦を訴え、比例票の掘り起こしを狙う。【山下智恵、反田昌平】
