
物価高騰などに抗議するデモが全土で広がっていることを受けて、イランの最高指導者ハメネイ師は9日、演説し「一部の暴徒が公共財産を破壊している。外国の傭兵(ようへい)には容赦しない」と述べ、デモ隊を批判した。その上で、国民に対して団結するように呼びかけた。ロイター通信が報じた。
ロイターによると、イランでは8日からインターネットと電話回線がつながらない状態が続いている。デモがさらに広がることを懸念して、当局が情報統制をしいたとみられている。ネットの遮断前後には、イラン革命で退位に追い込まれた故パーレビ国王の息子で、米国に亡命中のレザ・パーレビ元皇太子が、X(ツイッター)で「世界の目があなたたちに向けられている。街頭へ出よう」とデモ拡大を呼びかけていた。
イランでの抗議デモは昨年12月下旬から首都テヘランで始まった。在米人権団体HRAのまとめでは、これまでに全31州でデモがあり、治安部隊とデモ参加者の衝突で少なくとも45人が死亡した。【エルサレム松岡大地】
