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青森のイチオシ風景 ツル舞う姿を太鼓橋で 吉永小百合さんCMで人気


 まもなく2025年も終わり。最大9連休となる年末年始の休暇、いかがお過ごしでしょうか。全国各地の「イチオシスポット」を紹介した記事を厳選してお届けします。家族や旧友、旅先の人たちとの話題にチェックしてみてください。ふるさとの意外な一面も見えてくるかもしれません。

県最高峰・岩木山を望む

 津軽平野の中央に位置する青森県鶴田町に、日本一長い木造の三連太鼓橋「鶴の舞橋」がある。そこから県最高峰の岩木山(標高1624メートル)の雄姿が望めるという。さっそく訪ねた。

 5月下旬の晴れた日、町の観光ガイド、花田澄子さんらの案内で、湖畔にある2カ所の公園をつなぐ全長約300メートルのアーチ形の橋を渡った。残雪をいただき、新緑をまとった岩木山がよく見えた。橋の架かる廻堰(まわりぜき)大溜池(おおためいけ)の愛称は「津軽富士見湖」。なるほど、湖面に「津軽富士」と称される岩木山の雄大な山影が映る。

 鶴の舞橋は橋脚に樹齢150年以上の青森ヒバ約700本を使い、1994年に開通した。江戸時代に多くのツルが飛来していたとされる町が、まちおこしの一環として計画。ツルが空に舞う姿をイメージして設計され、国と県の補助で総工費約2億6000万円かけて造られた。

 橋が一躍有名になったのは、2016年に俳優の吉永小百合さんが出演したJR東日本のCMがきっかけだ。15年に約3万3000人だった来訪者は、16年にほぼ倍増。23年は約18万人に達した。「吉永さんみたいにポーズを取って記念撮影する人がたくさんいるんですよ」と花田さん。

 開通から約30年たった橋は老朽化が進み、県が23年度から3年かけて大規模な改修工事を進めている。25年9月から26年3月末まで通行止めとし、4月に開通する予定だ。

 町は改修で出たヒバの廃材を利用して、箸やスプーンの土産物品を作る「アップサイクル」に取り組んでいる。生まれ変わった箸は「舞橋」とかけて「鶴のマイ箸」と名付けられた。町内の道の駅や一帯の富士見湖パークの売店で販売されている。

 春は桜、秋は紅葉が彩りを添え、冬は一面銀世界となる。夜明けとともに浮かび上がる橋や夕暮れにオレンジ色に染まる橋も美しいという。「『長い木の橋』は『長生きの橋』として、渡ると縁起が良いと言われています。何度でも来てくださいね」。花田さんの誘いに思わずうなずいた。【青森支局長・足立旬子】

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