
落とし主が見つからなかった遺失物を再利用して飾り付けた、ちょっぴり珍しいクリスマスツリーが10日、JR博多駅(福岡市博多区)の博多シティ3階IC専用改札口近くにお目見えした。駅に勤務する社員の発案で、初めての試みという。
JR九州によると、博多駅には年間約4万5000個の落とし物がある。警察署に移された後、3カ月がたっても持ち主が現れない場合、駅の所有物として戻ってくるが、原則処分している。
社員の小田切知美さん(52)は「落とし物といっても新しくきれいなものも多い。処分するのはもったいない。何か活用できないか」と考え、落とし物をしないようにとの啓発も込め、遺失物ツリーを思いついたという。
飾り付けには社員のほか、同区の清水博多駅東保育園とにんじんまち保育園の園児が参加。高さ約4メートルのツリーにスーツケースや携帯扇風機、ぬいぐるみ、帽子、サングラスなど約200個の落とし物がちりばめられた。
また落とし物の多さでは上位に入るビニール傘でつくった高さ約3・5メートルのツリーも隣に飾られた。
クリスマスツリーは25日昼過ぎまで展示され、飾り付けられた遺失物は駅を利用する希望者に配布される予定。
小田切さんは「年末年始はお客様が多い。忘れ物がないか再度確認してほしい」と話した。【後藤浩明】
