
日本原燃は9日、青森県東方沖で8日に発生した地震の影響で、使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)の燃料プールから放射性物質を含む水が約650リットルあふれたと発表した。「プールの水位は通常の範囲内に保たれており、安全上の問題は無い」としている。
日本原燃によると、9日午前0時5分ごろ、当直員が現場を点検中に水があふれているのを発見。水量が公表基準の100リットル以上に達していることを確認し、原子力規制庁に報告した。
プールの水位は約11・5メートルで0・8ミリ低下した。水はすべて回収し、床面の汚染は確認されていないという。原発のプールから水があふれる事態は東日本大震災や能登半島地震などの際も起こっている。
また東京電力によると、福島第1原発と第2原発で新たな異常は確認されなかったが、第1原発からの処理水の放出は沿岸への津波注意報の発表を受け、約15時間停止した。
2号機が稼働中の東北電力女川原発(宮城県)で異常は確認されず、運転を継続した。同社によると、震度5強を観測した青森県東通村に立地する東通原発は運転停止中で、異常は見られていない。
北海道・三陸沖後発地震注意情報の発表を受けて原子力規制委員会は9日、青森、宮城、福島、茨城の4県の原子力施設に対して、防災体制を確認するよう注意喚起した。【木許はるみ、小川祐希】
