
トランプ米政権が、南米ベネズエラの反米左派マドゥロ政権に対する圧力を一段と強めている。米メディアによると、政権高官らは連日会合を開き、軍事作戦の可能性について協議している。トランプ大統領は14日、ベネズエラを攻撃するか否かについて「内容は言えないが、ある程度決めた」と述べた。
米政権は麻薬対策を名目に、カリブ海でベネズエラなどの船舶への攻撃を繰り返してきた。最新型の原子力空母「ジェラルド・フォード」を中心とする空母打撃群も展開しており、周辺の配備は約1万5000人に上っている。
こうした中、ヘグセス米国防長官は13日、X(ツイッター)で、新たな作戦「サザン・スピア(南のやり)」を発表。具体的な内容には触れなかったが、「我々の国土を守り、我々の半球(西半球)から麻薬テロリストを排除する」とした。
米紙ワシントン・ポストは14日、ホワイトハウスでこの日も会合が開かれ、ヘグセス氏のほか、米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長、バンス副大統領、ルビオ国務長官らが参加したと報じた。軍事作戦の選択肢として、陸軍特殊部隊「デルタフォース」の投入も検討されているという。
米メディアはこれまで、米側の狙いはマドゥロ政権の転覆にあるとの見方を伝えてきた。軍事力をてこに揺さぶりをかけている可能性もある。【ワシントン松井聡】
