
福岡県は12日、都市計画道路事業で県道を高架化するための支障となっていた久留米市西町鞍打の看板(高さ約4メートル)などを土地収用法などに基づく行政代執行で撤去した。土地収用に関して県が代執行するのは2019年9月以来の約6年ぶり。
撤去作業は12日午前10時過ぎから始まり、看板の根元部分を切断し、クレーンでつり上げ荷台に載せた。代執行にかかった約50万円は元地権者に請求するという。高架化はJR久大線の踏切渋滞緩和などが目的で、高架部分の供用開始は27年3月を見込む。
県によると、この土地には店舗兼住宅があり、14年12月から県が地権者と用地協議を始めたが、補償額で折り合わなかった。このため、県は22年11月に県収用委員会に裁決を申請し、24年5月7日を明け渡し期限とする裁決が出された。
24年1月に土地の所有権が県に移った後も、元地権者は明け渡しに応じず、県は25年4月に代執行を請求。代執行庁(知事)から戒告書が出されると建物の解体と撤去はされたが、看板は残されたままだった。【宗岡敬介】
