
石破茂首相は戦後80年に当たって先の大戦に関する所感を発表しました。今回は「首相談話」ではなく、首相個人の「所感」として発表しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「石破首相の戦後80年所感」を解説します。
Q 石破首相の所感って聞いたよ。どんな内容だったの?
A 石破茂首相は、戦後80年にあたり、先の大戦についての考えを発表しました。歴代内閣の立場を引き継ぐとしてうえで、戦争に進んだ経緯を検証し「現在の文民統制の制度を正しく理解し、適切に運用していく不断の努力が必要だ」と訴えました。
Q 歴史に学ぶ重要性も強調したそうだね。
A はい。「他者の主張にも謙虚に耳を傾ける寛容さを持った本来のリベラリズム、健全で強靱(きょうじん)な民主主義が何よりも大切だ」と指摘しています。
Q 以前出された「首相談話」とどう違うの?
A 政府は戦後50年、60年、70年の節目に閣議決定された首相談話を出してきました。石破首相は、安倍晋三首相の70年談話の書き換えにつながるとの自民党保守派の反発を考慮し、今回は閣議決定を経ない首相個人の「所感」発表にとどめました。
