
公明党は10日、自民党との連立政権から離脱する方針を固めた。1999年から続いてきた自公の連立は、歴史的な転換点を迎える。
公明の斉藤鉄夫代表は10日、国会内で自民の高市早苗総裁と会談。連立維持に向けた条件として企業・団体献金の受け手を政党本部と都道府県組織に限定する案を「丸のみ」するよう求めていたが、自民側から期待した回答は得られなかった模様だ。
公明は連立を離脱した場合、首相指名選挙で高市氏の選出に協力できない考えを示している。首相指名の見通しが不透明になれば、21日を軸に調整している臨時国会召集が遅れる可能性がある。
公明は99年に自民、自由両党との連立政権に参画し、自公連立関係が始まった。2009年に野党へ転落した際も自民との選挙協力を維持し、12年の衆院選で政権を奪還した。同年以降、国土交通相のポストは公明が占めている。【野間口陽】
