
天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは12日午後、特別機で長崎県に入られた。戦後80年にあたり、ご一家そろって原爆の犠牲者を悼み、被爆者と交流する。両陛下は即位後初の長崎訪問。愛子さまが長崎を訪ねるのは初めて。
ご一家は正午過ぎに長崎空港(大村市)に到着し、大石賢吾知事らが出迎えた。
12日はまず平和公園(長崎市)に向かい、原爆落下中心地碑で供花。原爆資料館を見学し、被爆者らと懇談する。13日午前には被爆者が暮らす「恵の丘長崎原爆ホーム」を訪ねる。
13日午後以降は「国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭」に関係する日程となる。愛子さまは同行せず、13日のうちに帰京。両陛下は14日に佐世保市で開会式に臨む。
戦後80年の今年、両陛下の戦没者慰霊は4月の硫黄島(東京都小笠原村)から始まり、6月の沖縄、広島と続いた。両陛下は沖縄訪問にも愛子さまを伴った。
愛子さまの同行について宮内庁幹部は「両陛下は、戦争の歴史を風化させない大切さにも難しさにも思いを巡らせてこられた。それを踏まえてのご判断だと思う」と話す。
天皇陛下は8月15日の全国戦没者追悼式で、「記憶の継承」に初めて明確に言及。「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、私たち皆で心を合わせ、将来にわたって平和と人々の幸せを希求し続けていくことを心から願う」と述べた。【山田奈緒】
