
ロシアのウシャコフ大統領補佐官は19日、プーチン露大統領とトランプ米大統領が18日に電話協議し、両首脳が、ロシアとウクライナの代表団による直接交渉の継続を支持したと明らかにした。タス通信が報じた。AFP通信は18日、情報筋の話として、プーチン氏がトランプ氏に対し、ゼレンスキー氏との首脳会談に応じる用意があると伝えたと報じた。
露・ウクライナ間ではこれまでに、高官級代表団の直接交渉が実施されてきた。ウシャコフ氏によると、米露首脳の電話協議では、この直接交渉の代表者を格上げするかについても議論されたという。
一方、ザハロワ露外務省情報局長は18日、英仏中心の有志国連合が17日に、停戦後のウクライナへの平和維持部隊派遣で一致したことに反発するコメントを出した。「ウクライナに北大西洋条約機構(NATO)諸国が参加する軍(部隊)を配置するシナリオは、断固として承認しない」と主張した。
トランプ氏は18日、ウクライナの「安全の保証」について、欧州と共に米国も関与する考えを示している。その詳細は未定だが、NATO諸国の部隊が現地入りする可能性もある。トランプ氏は、プーチン氏もウクライナへの安全の保証の提供を受け入れる意向だと述べたが、露側の真意は不明だ。【モスクワ山衛守剛】