
千葉県船橋市公認キャラクターの一つ「目利き番頭 船えもん」が4日、「大番頭」に任命された。船えもんは市非公認キャラクター「ふなっしー」に比べてやや地味で、最近はあまり出番がなかった。市は今回の抜てきを機に、観光スポットの紹介やにぎわい創出などへの活躍を期待している。
船橋の「ええもん(よいもの、よい場所)」を探すため、2012年6月6日に江戸時代の「船橋宿」からやってきたという船えもん。船橋のすぐれた産品の掘り起こしとPRをする市の外郭団体「ふなばし産品ブランド協議会」のキャラクターとして市内のイベントなどに出演してきた。
しかし、ふなっしーが全国的な人気を博す一方、船えもんの知名度は上がらない。協議会が24年に解散した後、市の公認キャラクターとなったものの出番は限られていた。市はこれまでの貢献を評価した上で、船えもんにもっと活躍してもらおうと、大番頭に任命した。
市制施行88周年となる4日には、市役所で昇進式を開催。松戸徹市長から辞令が交付され、市内の小学生から大福帳と塗り絵が手渡された。
ふなっしーから「一緒に船橋を盛り上げまっしー」と、お祝いのビデオメッセージが寄せられた。言葉を話せない船えもんは、ガッツポーズをして意気込みを見せた。
【石塚孝志】