
参院選大阪選挙区(改選数4)で、無所属新人で音楽家の世良公則(まさのり)氏(69)の落選が確実となった。
世良氏は公示日(3日)直前の1日、「音楽人生をスタートした地で、政治に挑戦したい」として、立候補を表明した。公示後はSNS(交流サイト)を中心に支持を訴えた。
12日には大阪市北区の「うめきた」で、たすきをかけず、黒いTシャツ姿で街頭演説した。オーバーツーリズム対策や、外国人による国内不動産の購入規制が必要だと訴えた。若者世代らに向けて「あなたの1票には力が宿っている。次の世代によりよい日本を受け継ぐため、投票で世の中を変えてほしい」とメッセージを送った。
世良氏は広島県生まれ。大阪芸術大在学中の1977年に「世良公則&ツイスト」としてデビュー。「あんたのバラード」「銃爪(ひきがね)」「燃えろいい女」などのヒット曲で知られ、俳優としても活躍している。
新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年ごろ、エンターテインメント業界が打撃を受けたことに触発され、X(ツイッター)で自らの考えを投稿し始めた。近年は動物愛護などの社会活動にも取り組んでいる。【長沼辰哉】