
毎日新聞は参院選の全候補者アンケートで、女性天皇についてどう考えるかを尋ねました。候補者の54%が女性天皇に賛成と答えましたが、自民党や参政党では反対や慎重な意見が多く上がりました。
一方、5月の世論調査では女性天皇を認める人が70%でした。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「女性天皇をめぐる議論」を解説します。
Q 天皇って女性はなれないの?
A 今の皇室典範では、天皇の血を引く男系男子だけが天皇になれると決められています。
ただ、今の天皇陛下より若い世代の男性皇族は秋篠宮さまの長男悠仁さましかいないため、女性も天皇になれるようにすべきだとの意見があります。
Q 男系男子ってなんだっけ?
A 男系男子とは、父親の血筋で天皇の家系につながる男性のことです。
Q 今まで女性天皇はいたの?
A 歴史上、江戸時代より前に8人10代の女性天皇がいました。昔は女性が天皇になったこともあったのです。
Q 世論調査と候補者の意見は違うの?
A 毎日新聞の世論調査では、女性天皇を認める人が70%でしたが、今回の候補者アンケートでは54%と、世論より少ない結果になりました。
Q 政党ごとに意見は違うの?
A 自民党や参政党は女性天皇に消極的な意見が根強いようです。特に参政党は突出して、反対意見が多く見られました。立憲民主党や共産党は多くが女性天皇を認める意見でした。
Q 皇族の数も減ってるんだよね。
A 女性皇族が結婚後も皇族の身分を持ち続ける案や、旧宮家の男系男子を養子にして皇族にする案が話し合われています。しかし、政党によって考え方の違いがあり、協議は難航しています。