トランプ氏、イランにウラン濃縮放棄迫る 「再攻撃にならないよう」

　トランプ米大統領は7日、米軍が6月に核施設を攻撃したイランについて「再び攻撃することにならないよう願っている」と述べた。再攻撃の可能性は排除しない一方で、外交交渉でウラン濃縮活動の放棄に応じるようイランに迫った格好だ。イスラエルのネタニヤフ首相との会談の際に記者団に語った。

　トランプ氏はイランとの協議に関して「彼らは会いたいと思っている」と説明。会談に同席したウィットコフ中東担当特使は協議の開催は「来週ごろになる」との見通しを明かした。

　米側はイランの核兵器保有を防ぐとして、4月以降にイラン側と計5回協議を重ねてきた。だが、イランが米側が求めるウラン濃縮活動の放棄を受け入れず、協議は停滞。イスラエルが6月13日にイランを攻撃し、その2日後に予定されていた6回目の協議は中止になった。

　こうした中、米軍はイランの核施設3カ所を現地時間22日に空爆。その後はイランに再び協議に応じるよう求めている。【ワシントン松井聡】