
カマキリのからくりが人気の祇園祭・蟷螂山(とうろうやま)保存会(京都市中京区)は3日、今年の新作祭礼授与品を発表した。日本画家・諫山宝樹さん=左京区=が、手ぬぐいや扇子など10点をデザインした。
同保存会は毎年、京都に縁のある作家に依頼し、授与品を一新している。今回は、大河ドラマ「光る君へ」で衣装人物画を担った諫山さんが担当。金箔(きんぱく)を施した飾り扇子(税込み8000円)は、蟷螂山の御所車の屋根に、シンボルのカマキリとほっぺの赤い唐子(中国の童子)が乗る。Tシャツ(同3000円)は雲の上にカマキリと唐子がいる愛らしいデザイン。他には、2種類の手ぬぐい(同1000円)や扇子(同2500円)、缶バッジ(同500円)などもある。
諫山さんは「蟷螂山さんは巡行も楽しく、グッズも毎年変わるのですごく大好きな山だった。まさか自分が関われるとは思っておらず、すごく光栄。(カマキリや御所車、唐子などを)めいっぱい入れました」と笑顔。同保存会の村林利高理事長(57)は「授与品は私たちの生命線。授与品を通じ、多くの方に蟷螂山を知っていただけたら」と期待していた。
授与品は、前祭(さきまつり)の宵山期間の14~16日に中京区の会所で授与する。今年からインターネットでも受け付ける予定という。【大東祐紀】