税収の「上振れ」が話題になっています。参院選の公約で、自民党は現金給付、野党は消費税やガソリン税の減税を掲げていますが、その財源として税収の上振れが注目されています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「税収の上振れ」について解説します。
Q 税収の上振れって、どういう意味なの?
A 税収の上振れとは、政府が予算を立てるときに見積もった税金の収入より、実際に集まった額が増えたことを指します。
Q どうやって税収の見通しを立てるの?
A 財務省が、経済の成長率などの統計データをもとに、来年度の税収がどれくらいになるかを分析します。
Q 見通しが外れることもあるの?
A 税収の見通しはとても難しいものです。特に企業の利益に左右される法人税は、景気の影響を受けやすいので、予想通りにならないことも多いです。財務省の関係者も「税収の分析は担当部署の伝統芸であり、職人技」と話しています。
Q 上振れした税収はどう使われるの?
A 想定より税収が増えた場合、これまでは住民税非課税世帯への給付金や電気・ガス代の補助金などの財源に充てられたことがありました。
Q 税収の上振れは毎年あるの?
A 毎年必ず上振れするわけではありません。経済の状況によっては、逆に税収が見通しより少なくなる「下振れ」もあります。安定した財源として期待するのは難しいとされています。