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ガザの死者、5万5000人超える 「食料支援が殺害の機会に」


2023年10月から始まったガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘において、ガザ側の死者は5万5000人を超え、負傷者は約12万7000人に達している。人口約210万人のガザ地区では、12人に1人が死傷している計算だ。食料配布拠点近くでのイスラエル軍による攻撃により、住民が死亡するケースが相次ぎ、国際的には食料支援が「殺害の機会」となっているとの批判が強まっている。特に、イスラエル主導の援助団体『ガザ人道財団』が関与する地域での被害が顕著であり、5月下旬以降の同地域の死者は163人に上り、1000人以上が負傷している。国連の元人道問題調整官は、この状況を「間違っている」と批判している。

 パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘を巡り、ガザの保健当局は11日、2023年10月の戦闘開始以降、ガザ側の死者が5万5000人を超えたと明らかにした。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などが報じた。食料の配布拠点近くでイスラエル軍の攻撃により死亡するケースも相次いでおり、食料支援が「殺害の機会」になっているとの批判も出ている。

 報道によると、ガザ地区の死者数は11日時点で5万5104人、負傷者数は12万7394人となった。ガザの人口約210万人のうち、およそ12人に1人は死傷した計算だ。

 一時停戦を経て3月18日にイスラエルが戦闘を再開してからの死者数は、4800人超に上る。がれきの中に埋もれている人も多いとみられ、死者数が増えるのは確実だ。

 ロイター通信によると、ガザ地区では11日も空爆などが続き、少なくとも60人が死亡した。死者の多くは、イスラエルが主導する援助団体「ガザ人道財団」(GHF)が食料を配布している場所の近くで攻撃を受けたという。

 ガザ市南部では11日未明、食料の配布拠点に向かっていた少なくとも25人の住民が死亡。イスラエル軍は「警告射撃」を実施したと認め、現場は「戦闘区域」に指定していると主張した。南部ラファでも別の配布拠点に向かう人たちがイスラエル軍に発砲され、少なくとも14人が死亡したという。

 ガザの保健当局は、5月下旬にGHFが活動を始めて以降、配布拠点付近で少なくとも163人が死亡、1000人以上が負傷したとしている。国連人道問題調整事務所(OCHA)のグリフィス前所長はアルジャジーラに「食料が殺害の機会になっている。こんなことは聞いたことがない。間違っている」と語った。【カイロ金子淳、エルサレム松岡大地】

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