
トランプ米大統領は30日、「特別政府職員」としての任期切れに伴って政権を離脱する実業家イーロン・マスク氏とホワイトハウスで記者会見を開いた。トランプ氏は、政府効率化省(DOGE)を事実上率いてきたマスク氏について「素晴らしい働きをした。素晴らしい愛国者だ」などとたたえ、金色の鍵を贈った。マスク氏は「これはDOGEの終わりではなく、始まりだ。今後も大統領の友人兼アドバイザーとして役割を果たしていく」などと述べた。
マスク氏は2024年の米大統領選で巨額の献金をするなどしてトランプ氏の当選を強力に支援した。トランプ氏はマスク氏を「天才」などと絶賛し、第2次政権発足後に連邦政府の規模縮小や歳出削減などを目指すDOGEを主導する立場に就けた。
マスク氏は、トランプ氏との関係の近さを背景に影響力を強め、連邦政府の事業や人員の削減などを推進した。しかし、4月以降は、高関税措置を巡ってナバロ大統領上級顧問(貿易・製造業担当)と言い争いをしたり、官僚人事を巡り経済閣僚トップのベッセント財務長官から批判されるなど政権内での風当たりが強まっていた。
また、マスク氏の好感度も低下し、最高経営責任者(CEO)を務める電気自動車(EV)大手テスラは欧米で販売不振に陥っていた。マスク氏は28日に政権から離脱する意向を表明していた。【ワシントン西田進一郎】
