
東京都江戸川区の新築住宅の工事現場でガスボンベが爆発し周辺住民ら10人がけがをした事故で、ボンベには使用期限が1964年11月だったことを示す刻印があることが捜査関係者への取材で判明した。現場は約40年前から舗装されている駐車場で、警視庁はボンベが長期にわたって地中に埋められていたとみて経緯を調べている。
捜査関係者によると、地中から回収したボンベ(全長約103センチ、直径約26センチ)には「11―64」という刻印があった。専門家に聴取したところ、「アセチレンガス」の商品としての使用期限が1964年11月という意味だと判明した。
事故は27日午前9時半ごろ、江戸川区東葛西5の工事現場でのくい打ち作業中に発生。爆風の影響で半径約120メートルの少なくとも38棟の窓ガラスが割れたり、壁面や室外機などが破損したりする被害が出た。【菅健吾】