
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は26日、北東部の咸鏡北道(ハムギョンプクド)清津(チョンジン)で大型の駆逐艦が進水に失敗した21日の事故を巡り、朝鮮労働党中央委員会軍需工業部のリ・ヒョンソン副部長が拘束されたと伝えた。事故発生に「非常に大きな責任がある」としている。
この事故で駆逐艦は横転しており、同通信は26日、駆逐艦の復旧作業が「活発に進められている」とも伝えた。北朝鮮当局は清津造船所の技師長ら現場の責任者も拘束し、取り調べをしている。
進水式に出席していた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記は「到底容認できない深刻な重大事故で、犯罪的行為」と批判。6月下旬に招集される党中央委員会総会までに駆逐艦の復旧を終えるよう要求していた。【ソウル福岡静哉】