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広島の原爆死没者34万人分の名簿に「風通し」 慰霊碑の石室初公開


広島市中区の平和記念公園で22日、原爆死没者名簿を湿気から守る「風通し」が行われました。市職員は午前8時15分に黙とうを捧げ、名簿を1枚ずつ確認しました。被爆から80年目を迎える今年、原爆慰霊碑の石室が初めて報道陣に公開されました。名簿には広島で被爆した34万4306人の名前が記載されており、不明な犠牲者や長崎で被爆した13人も含まれています。名簿は1952年から毎年更新されており、今年は3冊が追加されました。石室は非常に対の狭い空間で、28の奉安箱が並べられています。

 広島市中区の平和記念公園で22日、原爆死没者名簿を外気にさらし、湿気を取り除く「風通し」があった。原爆投下時刻の午前8時15分、市職員たちは黙とうし、129冊の名簿を白い布の上に並べて1枚ずつめくって傷みがないかを確認した。被爆80年の今年は、名簿を納めている原爆慰霊碑の石室内部が初めて報道陣に公開された。

 名簿には広島で被爆し、2024年8月5日までに死亡が確認された34万4306人の氏名と死亡年月日、年齢が記されている。被爆直後に亡くなって氏名が分からない犠牲者のために「氏名不詳者多数」とだけ書かれた1冊と、長崎で被爆し、広島の名簿への記載を希望した13人を記した1冊も含まれている。

 広島市によると、名簿は慰霊碑が建立された1952年に5万7902人分が奉納された。以降は毎年、「原爆の日」の8月6日、直近の1年間で死亡が確認された被爆者の氏名を記した名簿を新たに納めている。今年は24年5月の風通しから5079人増え、3冊が追加された。風通しは毎年、梅雨入り前に実施している。

 初めて報道公開された石室は、高さ約0・77メートル、幅約1・2メートル、奥行き約2メートルで側面に「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」と刻まれた地上部分と、高さ1・2メートル、幅2・3メートル、奥行き3メートルの地下部分がある。内部は2人入ればいっぱいになるほどで、名簿を納めた28の奉安箱が棚に並んでいた。【安徳祐】

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