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自衛隊機墜落「機体に何らかのトラブルの可能性」 元空自パイロット


航空自衛隊のT4練習機が愛知県犬山市の「入鹿池」に墜落しました。目撃者によれば、高く上がった水しぶきと大きな衝撃音が発生し、近くの観光施設の来場者たちは驚きを隠せない様子でした。元空将である織田邦男氏は、機体の異常やエンジントラブルの可能性を指摘し、特に離陸直後の住宅密集地でのトラブルを心配していたことを語っています。通常、エンジンが2基あるため、一方が停止しても対応可能ですが、2基とも問題が起こるのは非常に異例で、バードストライクの可能性も挙げています。現時点では、乗員が緊急脱出を試みた形跡はなく、原因の調査が続いています。

 航空自衛隊のT4練習機1機が墜落したのは愛知県犬山市のため池「入鹿池」で、近くには人気の観光施設があった。墜落の一部始終を目撃した人もおり、来場者らは高く上がった水しぶきや大きな衝撃音に驚きを隠せない様子だった。

 航空自衛隊の戦闘機パイロットだった元空将の織田邦男・麗沢大特別教授は事故の一報を聞き「機体に異常が起きたのだろうか。エンジンで何らかのトラブルが発生したのかもしれない」と語った。

 織田氏は現役時に、小牧基地での離着陸をたびたび経験した。基地に隣接する名古屋飛行場の特徴として、周辺が住宅密集地であることを挙げ「空自機が離陸する滑走路のうち、最も周辺に住宅が密集していると思う。離陸したらすぐ、眼下におびただしい数の民家が目に入る。東京のど真ん中を飛んでいるようだった」と振り返る。そのため当時「エンジントラブルが起きたら、空き地か池に不時着しようと考えていた」と明かす。

 現時点では、乗員が緊急脱出を試みた形跡は見つかっていない。織田氏は「離陸直後の機体に何らかのトラブルが発生し、そのままため池に落ちたのではないか」とみる。

 ただ、事故機はエンジン2基を搭載し、一つが停止しても残る一つが機能すれば、基地に戻るといった対応は可能だ。織田氏は「エンジン2基ともにトラブルが起きることは極めて異例だ。鳥の大群の中を飛行し、鳥がエンジンに吸い込まれるバードストライクが起きたのだろうか」と語った。【内橋寿明】

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