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アマゾンに3500万円の賠償命令 「偽造品」の出品放置 東京地裁


インターネット通販大手「アマゾン」で偽造パルスオキシメーターが出品され、売上が激減したとして、医療機器会社の「トライアンドイー」とその独占販売元「エクセルプラン」が損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は3億円請求に対して3500万円の賠償を命じた。トライ社は、コロナ禍で需要が高まる中、アマゾン上で偽造品が多く出品され、対応不足と主張。アマゾン側は、偽造品排除システムを導入し、軽微な過失には責任を免れると反論した。結果、トライ社の売上は大幅に減少したが、完全な賠償額は認められなかった。

 インターネット通販大手「アマゾン」で偽造品の出品を放置されて売り上げが減少したとして、指先で血中酸素飽和度を測定する「パルスオキシメーター」を製造・販売する医療機器会社2社が「アマゾンジャパン」(東京都)に計約3億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は25日、3500万円の賠償を命じた。

 原告はパルスオキシメーターを製造する「トライアンドイー」と、トライ社の商品を独占販売する「エクセルプラン」(いずれも神戸市)。

 訴状によると、新型コロナウイルスの感染拡大でパルスオキシメーターの需要が高まっていた2021年夏ごろから、トライ社の製品を装って、価格は10分の1程度の中国製とみられる偽造品がアマゾンに相次いで出品された。トライ社側はアマゾン側に改善を申し入れたが、販売停止といった措置は取られなかったという。

 トライ社側は、プラットフォーマーとして大きな影響力を持つアマゾン側には不正な出品に厳正に対処する義務があるのに、対応を怠ったと主張。21年8月に1億円を超えていた売り上げは2カ月後には約61万円まで減少したと主張していた。

 これに対して、アマゾン側は、偽造品を一定程度排除できるシステムを導入していると反論。トライ社側とは出品契約の際に、アマゾン側に故意や重大な過失がない限り、賠償責任を負わないとの取り決めを交わしており、軽微な過失があっても免責されるとしていた。【安元久美子】

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