杉村太蔵さん「諦めないで」 派遣のトイレ掃除が国会議員への道に

　第27期九州文化塾（毎日新聞社、RKB毎日放送主催）の第1回講座が19日、福岡市中央区のアクロス福岡であった。元衆院議員で現在はテレビ番組のコメンテーターとして活躍する杉村太蔵さん（45）が「人生何が起きるかわからない」と題して講演した。

　杉村さんは2005年の第44回衆院選で、当時最年少の26歳で初当選。衆院では厚生労働委員会に所属し、フリーター問題など若年者雇用の環境改善に取り組んだ。

　杉村さんは大学中退後、就職活動に苦しむ日々を過ごした中で「ようやく仕事をもらえた派遣先が私の運命を変えた」と回顧。派遣先でトイレ掃除を全力でしたことが、最終的に国会議員への道につながったとして「いただいた仕事に全力を尽くすことが大事。行動に移すことがチャンスをつかむことにつながる」と力説した。

　講演の最後には「今、結果が出ていなくても自分を悪いと責めないでほしい。ちょっとしたことで人生は変わる。諦めないで」と観客にエールを送った。【金将来】