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「証拠隠滅の恐れ」 長崎・壱岐沖ヘリ事故で運航会社を家宅捜索


長崎県壱岐島沖で医療搬送用のヘリコプターが転覆し、3人が死亡した事故を受け、唐津海上保安部はエス・ジー・シー佐賀航空を業務上過失致死傷および航空危険行為処罰法違反の容疑で捜索しました。事故当時、ヘリは患者を福岡和白病院まで運ぶために離陸しましたが、1時間20分後に消息不明となりました。 現場ではヘリの引き揚げ作業が行われ、陸上で詳しい調査が進められます。捜査関係者は証拠隠滅の防止を理由に強制捜査に踏み切りました。調査員は、事故原因として不時着水の可能性が高いとの見解を示しています。

 患者や医師ら6人を乗せた医療搬送用のヘリコプターが長崎・壱岐島沖で転覆した状態で見つかり、3人が死亡した事故で、唐津海上保安部は9日、ヘリを運航していたエス・ジー・シー佐賀航空(佐賀市)を業務上過失致死傷と航空危険行為処罰法違反の容疑で家宅捜索した。捜査関係者によると、現場海域では同日朝、ヘリの引き揚げ作業が始まった。陸上に運び、海保などが詳しく調べる。

 佐賀航空には9日午前9時過ぎ、海保の職員が入った。唐津海保は、強制捜査に踏み切った理由について「証拠隠滅の恐れがある」と説明。運航や整備の状況などがわかる資料などを押収して事故原因を調べるとみられる。

 第7管区海上保安本部(北九州市)などによると、ヘリは福岡和白病院(福岡市東区)から委託を受けた佐賀航空が運航。離島の長崎県対馬市から福岡和白病院に患者を運ぶため、6日午後1時半に対馬空港を離陸したが、約1時間20分後に「消息不明」との通報があった。

 7管などが捜索し、午後5時過ぎに壱岐島の北端から北東約27キロの海上で転覆した状態のヘリを発見。6人を救助したが、7日までに女性患者(86)と付き添いの息子(68)、男性医師(34)の3人の死亡が確認された。男性機長(66)、男性整備士(67)、女性看護師(28)は低体温症の疑いで入院した。

 男性機長は、唐津海保の任意の事情聴取に、緊急着水する際に使用するフロート(浮き具)を自ら「手動で作動させた」と説明。国の運輸安全委員会の航空事故調査官もこうした状況から、「現時点では不時着水した可能性が高い」とみている。【西貴晴、金将来、井土映美】

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