
石破茂首相(自民党総裁)は21日の参院予算委員会で、自民が夏の参院選比例代表に杉田水脈元衆院議員を擁立予定であることに関し、杉田氏が繰り返してきた差別的な発言に「強烈な違和感」を持っていると語った。その上で「言動にはきちんと責任を持ち心掛けてもらいたい」と述べた。
立憲民主党の杉尾秀哉氏が「(杉田氏の)公認は非常に強い批判がある。どういう判断で認めたのか」とただした。首相は「本人の申請に基づき、党の選挙対策委員会の審査を経て決定した。最終的には私の判断だ」と説明した。
併せて首相は「『男女平等は反道徳の妄想である』とか『女性はいくらでもうそをつける』とか、(杉田氏の)こういう発言に対して私は強烈な違和感は持っている」とし、「我が党はそのような不当な差別を許す政党ではない」と訴えた。杉尾氏は「言っていることとやっていることが違う」と指摘した。【田中裕之】