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補助金2000万円交付のご当地映画公開されず 返還請求へ 岐阜・関


岐阜県関市は、映画「名もなき池」の企画会社に交付した2000万円の補助金の返還を求めている。これは映画が複数の映画館で4週間以上公開するという条件を満たせなかったためである。この映画は市を舞台とし、観光誘致を目的として2023年度に募集されたもの。補助金は企画会社「IROHA STANDARD」に対して23、24年度にそれぞれ1000万円交付されていた。しかし、公開時期や補助金の使途についての問い合わせに対し、具体的な回答が得られておらず、映画の完成も確認できていないという。

 補助金2000万円を交付したご当地映画が公開されないとして、岐阜県関市は、映画の企画会社に補助金の全額返還を求めることを明らかにした。18日の市議会全員協議会で森川哲也副市長は「3月末までに複数の映画館で4週間以上公開するという補助金の交付条件を達成できないため」と説明した。

 同市は2023年度、観光誘致のために市を舞台とした映画製作を募集。兵庫県豊岡市の企画会社「IROHA STANDARD(イロハスタンダード)」が応じ、23、24年度に補助金として1000万円ずつ交付された。映画の作品名は「名もなき池」。刀鍛冶の成長を描いた内容で、24年秋に市内の池で行われた撮影には市職員も立ち会った。

 その後、市は監督兼プロデューサーを務める同社の男性らに対し、公開時期や補助金の使途などを問う質問状を複数回送ったが回答はなかったという。

 今月7日、男性から「兵庫県と愛媛県で今月28日以降に映画を公開する」とのメールが届いたが、市は「市職員立ち会いの試写会がなく、映画の完成が確認できていない」としている。

 18日の全員協議会では、市が昨年12月に、映画の公開時期について回答がなかったにもかかわらず、24年度分の補助金1000万円を交付していたことが判明した。市の担当者は「時期は示されなかったが、会社側から必ず公開するといわれていた。補助金がなければ映画製作が滞ると判断した」と釈明した。【稲垣洋介】

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