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新1万円札の偽札使用した疑い 全国初摘発 27歳男性逮捕


2024年7月に発行された新1万円札の偽造通貨を使ったとして、警視庁は斎藤瑞樹容疑者を逮捕しました。この事件は、日本で初の新紙幣に関する偽札事件の摘発です。斎藤容疑者は新宿区のコンビニで偽札を使用し、逮捕時には自宅からさらに50枚以上の偽札が発見されました。偽札は家庭用プリンターで作成されたとみられ、本物の紙幣にある偽造防止機能が施されていませんでした。警視庁は、他の偽札使用事件との関連も調査中です。

 2024年7月に発行された新1万円札の偽札を使ったとして、警視庁捜査2課は13日、東京都台東区の職業不詳、斎藤瑞樹容疑者(27)を偽造通貨行使容疑で逮捕したと発表した。新紙幣を巡る偽札事件の摘発は全国初。

 逮捕容疑は2月10日、新宿区内のコンビニで新1万円札の偽札を使って、たばこと飲み物計2点(計690円)を購入したとしている。容疑を認めているという。店員が触って違和感を感じて110番していた。

 警視庁によると、斎藤容疑者の自宅から偽札とみられる1万円札や5000円札が計50枚以上見つかった。家庭用プリンターを使っていたとみられ、偽造防止の「すかし」は無かった。実際の紙幣に貼られている3Dホログラムは光沢があって左右に傾けると肖像が回転するが、押収した偽札はそうなっていなかったという。

 都内では2月以降、コンビニやタクシーで新紙幣の偽札が使われる被害が複数確認されており、警視庁が関連を調べている。【遠藤龍】

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