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高浜原発の運転延長、取り消し認めず 住民側の請求棄却 名古屋地裁


名古屋地裁は、関西電力高浜原発1、2号機の運転延長認可取り消しを求める全国の住民らによる訴訟を棄却しました。高浜原発1号機は1974年開始、2号機は1975年開始の日本で最古の原発で、これまでは40年運転ルールに従ってきましたが、2016年に運転延長が認可されました。今回の訴訟は、原子炉の劣化状況に関する審査基準の合理性や正確性が争点となりましたが、地裁は基準に不合理な問題はないと判断しました。同様の訴訟が美浜原発3号機に対しても行われています。

 運転開始から40年以上が経過した関西電力高浜原発1、2号機(福井県高浜町)について、全国の住民ら101人が運転延長の認可取り消しなどを求めた訴訟の判決で、名古屋地裁(剣持亮裁判長)は14日、原告側の請求を棄却した。国内には40年超の運転が認められた原発は8基あるが、運転延長認可の是非を巡る司法判断は初めて。

 高浜1号機は全国で最も古い原発で1974年に、2号機は75年にそれぞれ運転開始。東京電力福島第1原発事故の教訓を踏まえ、国は2013年施行の改正原子炉等規制法に、原発の運転期間を原則40年に制限する「40年ルール」を盛り込んだ。ただ、基準を満たせば例外として1度に限り「最長20年の延長」が認められるとしており、2基はいずれも16年に原子力規制委員会の審査をクリアし、運転延長が認可された。

 原告は福井や愛知、京都、大阪、東京など全国の住民計101人で、審理は約9年に及んだ。訴訟では、原子炉の劣化状況を審査する基準の合理性や審査の正確性などが争点となった。

 住民側は「審査基準はデータが少なく、最新の知見が反映されておらず不合理だ」などと主張。また、規制委は必要なデータ確認を怠るなど審査が不十分だったとして、認可を取り消し運転を停止させるよう訴えていた。

 一方、国側は「審査基準に不合理な点があるとはいえず、規制委の判断の過程に看過しがたい過誤、欠落があるとはいえない」などと反論。訴えを退けるよう求めていた。

 住民らは美浜原発3号機(福井県美浜町)についても同様の訴訟を名古屋地裁に起こしており、14日午後3時半に判決が言い渡される。【道下寛子】

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