
「ようやっとちょっと一歩進んだかなっていうのが正直な気持ち。起訴されるなり、きちんと責任を取ってほしい」
高知市で2024年7月、プールの授業中に市立長浜小4年の松本凰汰(こうた)さん(当時9歳)を溺死させたとして、高知県警が当時の市教育長(62)=24年10月辞任=や小学校校長(55)ら7人を業務上過失致死の疑いで書類送検したことを受け、松本さんの両親が27日夜、報道陣の代表取材に応じて心境を明かした。
事故から7カ月あまりが経過した現在の生活について、松本さんの父親は「この子がおらんなったのが一番の変化。この生活に違和感しかない。もう毎日毎日、帰ってきてほしいとしか思わない。会いたい」と悲痛な思いを吐露。さらに「あの子といっぱいしたいことがあった。いろんなところへ連れて行って、いろんな景色を見せたり、いろんなことをして遊んだりしたかった」と語り、無念さをにじませた。
今後の捜査の行方などについては「僕らは手を出せない。待つしかない」と話した。【前川雅俊】