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電線500m盗難、復旧に総額3000万円 栃木・矢板市が寄付募る


栃木県矢板市の大進電気グラウンドで、電気ケーブルの盗難により、ナイター利用ができなくなった。市は修繕費用3000万円の一部を賄うため、ふるさと納税型クラウドファンディングで寄付を募っている。被害は2024年11月に発生し、地下から約500メートルの銅線が盗まれた。市は国や県の補助を受けられず、財政的に厳しい状況だ。3月末までに寄付を募り、目標額に達すれば7月に復旧工事を開始する計画だが、現時点で達成率が低く、目標達成は厳しい。寄付は1口5000円から可能で、一定額以上寄付者の名前は銘板に刻まれる。

 照明設備用の電気ケーブルが切断されて盗まれ、ナイター利用ができなくなっている大進電気グラウンド(矢板運動公園多目的グラウンド)の修繕費用を捻出しようと、栃木県矢板市は3月末まで、ふるさと納税型クラウドファンディング(CF)で寄付を募っている。目標金額は3000万円だが、27日時点の支援総額は75万5000円(達成率2・5%)と苦戦中だ。

 被害は2024年11月に発生。地表に設置された点検管理口が開けられており、市職員らが確認したところ、地下に埋設された銅線ケーブル約500メートル(約315万円相当)が盗まれ、グラウンドの照明設備8基のうち4基が点灯しなくなっていた。矢板署が窃盗事件として捜査しているが、未解決のままだ。

 市によると、グラウンドには球技用コート2面があり、24年度は被害に遭うまで少年野球など38チーム計1162人が夜間に活動していたが、事件後は照度不足のため安全面から2面とも夜間利用できない状態が続いている。

 市が復旧費用を試算したところ、希少金属や人件費の高騰もあり、工事費を含めた総額は3000万円に上ると判明。国や県の補助制度に該当がなく、市単独での費用負担は財政的に困難な状況だった。森島武芳市長は「猛暑日が増え、高温時期の熱中症予防からも今後、夜間利用のニーズは更に高まる。早期復旧を図りたい」として、CFで広く支援を募ることを決めた。

 寄付は1口5000円から受け付け、5万円以上の支援者の名前はグラウンドに設置する銘板に刻む。ふるさと納税の仕組みを活用し、個人(市在住者を含む)からの寄付は2000円を超える額(納付する住民税の約2割が上限)が控除、還付される。企業からの寄付は、本社が市外にあり寄付額が10万円以上の場合、企業版ふるさと納税の優遇措置(損金算入や税額控除、上限あり)の対象となる。

 未達成でも事業を実施するオールイン方式で資金を募り、目標額を達成した場合は7月に復旧工事に着手。達成しなかった場合は必要資金に達するまで改めて寄付を募るという。

 詳細はウェブサイト(https://camp-fire.jp/projects/821414/view)、問い合わせは矢板市総合政策課(0287・43・1112)。【藤田祐子】

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