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三井住友建設マンション、耐震に不備 下関市「こんなケースは初」


三井住友建設が2006年に完成した山口県下関市のマンションで、地震対策のために必要な構造スリットが設計図通りに施工されていないことが判明しました。これにより、耐震性が不足し、地震時に建物が損傷しやすくなる可能性があると懸念されています。発見のきっかけは、マンション内の漏水問題から始まった調査で、住民は安全性に不安を抱えており、資産価値の低下も懸念しています。マンション管理組合は、修正工事を要求しており、三井住友建設は過失を認め、是正工事の実施を約束していますが、原因の特定が困難であると述べています。自治体は、建築基準法違反の可能性も視野に入れ、指導を行っています。

 三井住友建設(東京都)が2006年に山口県下関市内に建設したマンションで、耐震性を高めるため柱と壁の間に設ける構造スリットを構造図面通りに施工していなかったことが判明した。同社は不備を認め「可及的速やかに是正する」としている。工事には住民の一時転居が伴うとみられ、下関市建築指導課は「こんなケースは初めてで、あってはならないことだ」と同社を指導する姿勢を示した。

 構造スリットは、地震の揺れから建物を守るため、壁と柱や梁(はり)の間に設けられる3~5センチの隙間(すきま)。隙間には緩衝材や断熱材が詰められる。構造スリットがないと、地震発生時に柱のせん断破壊が起きやすくなるといわれる。

 マンションは06年2月に完成した鉄筋コンクリート造10階建てで、延べ床面積約7000平方メートル。75戸あり、全室入居しているという。約10年前から漏水などの問題が発生したため、マンション管理組合が民間の検査会社に調査を依頼し、構造スリットの不備が判明した。24年9月には下関市にも報告があり、市も構造スリットの不備を確認。建築基準法違反の可能性があるとみている。

 三井住友建設は24年に、このマンションを通路など外側から245カ所にわたって調査。その結果、15・5%に当たる38カ所にしか構造スリットが設けられていないことがわかった。調査に立ち会った建築士によると、元々の設計図と、構造計算書などの整合性もないという。

 マンションの住民からは「地震が発生した際に命にかかわる恐れがある」「資産価値が落ちる」と懸念する声が上がっているという。マンション管理組合の交渉委員として三井住友建設との話し合いを進める建築士は「是正工事をしてもらい、資産価値を元に戻してもらわなければならない」と語気を強める。

 図面通りに施工しなかった原因について、三井住友建設は取材に対し「当時の関係者などに確認したが、引き渡しから18年以上が経過していることから確認が困難であり、原因の把握には至っていない。住民の皆さまにご心配をおかけし、おわび申し上げます」と回答した。【山本泰久】

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