
帝国データバンク宇都宮支店は19日、米穀卸売業の「平石屋吉田商店」(宇都宮市平松本町)が17日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債総額は2024年8月期末時点で6億7500万円。
同社は創業1907年の老舗。同支店によると精米設備を完備し、ドラッグストアやスーパーなどの店舗に卸すほか一般小売りも手がけ、最盛期の2004年8月期の売り上げは40億8700万円だった。
しかし10年以降、長期低迷が続き22年8月期には6億2800万円にまで売り上げが落ち込んだ。
昨夏以降、店舗から米が消えた「令和の米騒動」のあおりを受けて、販売する米穀が確保できない状況となり、事業継続は困難と判断した。【有田浩子】