大阪府と大阪市は18日、2025年大阪・関西万博閉幕後の夢洲(ゆめしま)の会場跡地活用の開発方針(マスタープラン)案を公表した。大屋根「リング」については、一部を残してモニュメントにする案や、ベンチや手すりなどとしてリユースする案を基に日本国際博覧会協会(万博協会)と協議するとした。
府市が同日の副首都推進本部会議で示した案によると、万博跡地に四つの区画を整備。サーキット場や国際水準のウオーターパークなどを活用例とした区画や、隣接するカジノを含む統合型リゾート(IR)と連携してホテルや国際会議や展示会などが開ける「MICE(マイス)」施設を設けるする区画などを盛り込んだ。
府市がプラン策定の前提として選定した民間業者からの提案の一つには、リングを約200メートル分残すとするものがあり、プラン案に反映させることにした。
府市はパブリックコメントを実施し、3月末~4月ごろにマスタープランを策定する。夏ごろに万博協会との協議結果などを反映し、25年度後半に開発事業者を募集する方針。【鈴木拓也】