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「一目会わせてあげたかった」横田早紀江さん、有本明弘さんへの思い


北朝鮮による拉致被害者の母親である横田早紀江さんが、有本明弘さんの死去を受けて記者会見を開き、拉致問題が進展しないことに対する失望と無念さを述べた。横田さんは、娘のめぐみさんに関する事件が解決されないことへの憤りを表明し、他の被害者家族の悲しみも代弁した。また、有本さんについては、その努力と熱心さを称え、亡くなったことに対する悲しみを語った。有本さんの三女は1982年に北朝鮮に拉致されたとされ、未帰国の拉致被害者の親で存命なのは横田さんだけとなった。横田さんは、未解決のまま年月が過ぎることに無力感を覚えつつ、問題解決を願い続ける決意を新たにした。

 北朝鮮による拉致被害者の横田めぐみさん(行方不明時13歳)の母早紀江さん(89)が17日、有本明弘さんの死去を受け、川崎市内で記者会見を開いた。横田さんは「(恵子さんに)一目会わせてあげたかった。本当にこれだけ頑張ったのに。写真だけでも見せてあげたかった」と述べた。そして、拉致問題について「なんで動かないんだろう。本当に動かないのはなんなんだろう」と憤った。

 横田さんが有本さんの死去を知ったのは16日。その後、遺族に手紙を書いたという。

 有本さんについては「勉強家で、熱心な方だった。いつもいろいろな話をしてもらった。飾らない方で、本当に一生懸命頑張っていらっしゃった。本当にかわいそうだ」と話した。

 有本さんは14日に老衰で死去。政府が認定した未帰国の拉致被害者12人のうち、親で存命なのは横田さんだけとなった。

 横田さんは「言葉がない。2人しか残っていなかったが、いよいよ1人になってしまった。むなしい思いだ。なんでこんなにちっとも前に進んでいかないのか。本当に残念だ」と述べた。

 有本さんの三女恵子さん(行方不明時23歳)は1982年4月、英ロンドンへ語学留学のため渡航。83年10月、デンマークから本人名義の手紙が実家に送られた後、行方が分からなくなった。北朝鮮に拉致されたとされる。

 横田さんの長女めぐみさんが行方不明になったのは、中学1年生だった77年11月15日。当時一家は新潟市で暮らしており、めぐみさんはバドミントン部の練習を終えて下校途中に行方が分からなくなった。【木下翔太郎】

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