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「頭越しの停戦交渉」欧州の懸念、米国務長官が払拭 ウクライナ巡り


ルビオ米国務長官は、ロシアとウクライナの停戦のための "真の交渉"には、ウクライナと欧州の関与が不可欠であるとの認識を示しました。これは、ウクライナや欧州が米露の直接交渉を懸念していることを考慮したものです。アメリカは近くサウジアラビアでロシアとの高官協議を予定しており、この協議にはウォルツ米大統領補佐官やウィットコフ中東担当特使も参加する予定です。ウォルツ氏は、真の停戦は一時的でない恒久的なものでなければならず、ウクライナの長期的な安全保証は欧州が担うべきであるとの意見を示しました。ルビオ氏も、今後の数週間でロシアが本気の態度を示すかが重要であると述べています。

 ルビオ米国務長官は16日、ロシアとウクライナの停戦に向けた「真の交渉」が行われる場合、ウクライナと欧州も関与するとの認識を示した。ウクライナや欧州は頭越しに米露が交渉を進めることを警戒しており、懸念の払拭(ふっしょく)を図った格好だ。米政権は近くサウジアラビアでロシア側との高官協議を行う見通し。ルビオ氏は「今後数週間か数日が、ロシアが本気かどうかを決めるだろう」と述べた。

 欧州の関与を巡っては、ウクライナ・ロシア担当特使のケロッグ氏が15日、関係国が多くなれば交渉がまとめづらくなるとして、「(欧州が参加することは)起きないと思う」などと語っていた。

 ルビオ氏はCBSテレビのインタビューで、本格的な交渉はまだ始まっていないと強調。和平に向けたプロセスは「現時点では存在しない」とし、今後プロセスについて話し合いが行われるとの見通しを示した。その上で、「真の交渉」が行われれば、侵攻を受けたウクライナに加え、ロシア側に制裁を科している欧州についても「関与しなればならない」と語った。

 米メディアによると、サウジでの協議にはルビオ氏のほか、ウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とウィットコフ中東担当特使が参加する見通し。

 ウィットコフ氏は16日のFOXニュースのインタビューで、サウジでの協議について、「出発点は信頼構築だ」と説明。ウォルツ氏もFOXで、「プーチン露大統領が停戦交渉の席に着くかどうかが問題だったが、トランプ大統領のリーダーシップの下で席に着いた」と強調。今後数週間にわたりロシア側と協議を続けるとした。

 またウォルツ氏は停戦に関して「一時的なものではなく、恒久的な戦争終結でなければならない」と指摘。その上で、ウクライナの長期的な安全の保証については欧州が担うべきだとの考えを改めて示した。【ワシントン松井聡】

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